遺品整理は誰が担当する?相続人以外が行う場合のポイント2024.12.20
遺品整理は、故人との思い出を振り返りながら大切に進めたい作業です。
ただ、相続に関する法律や親族同士の話し合いが必要になることも多く、準備や知識があるとスムーズに進めやすくなります。
また、品物の仕分けや廃棄、必要に応じて業者のサポートを活用することも負担を減らすポイントです。
本記事では、遺品整理を進める際に気をつけたい法律面や、作業を円滑に進めるためのコツを分かりやすくご紹介します。
遺品整理は誰が行うべき?
遺品整理は、家族にとって大切な作業であり、法律や親族間の事情によって整理を進める人が変わることがあります。
多くの場合は法定相続人が行いますが、遺言書があったり相続を放棄した場合など、それぞれの状況に応じた対応が求められます。
一般的には法定相続人が行う
遺品整理は、法律で相続権が定められている法定相続人が行うのが一般的です。
法定相続人には、故人の配偶者や血縁者(子供、親、兄弟姉妹)が含まれます。相続順位に応じて役割が変わり、第一順位は子供、第二順位は親や祖父母、第三順位は兄弟姉妹です。
複数の相続人がいる場合は、話し合いで代表者を決めたり、協力して進めることが大切です。
法定相続人が整理を進めることで、親族間のトラブルを避け、スムーズな手続きを進められるでしょう。
遺言書で指定された相続人が整理するケースも
故人が遺言書を残している場合、遺言書で指名された相続人が遺品整理を行うケースもあります。
遺言書には故人の意向が記載されているため、それに従うことで手続きがスムーズに進みます。
ただし、法定相続人には「遺留分」という最低限の相続権が認められているため、遺言書があっても親族全員で協力して整理を進めることが必要になる場合もあります。
遺言書があるかどうかは、遺品整理を始める前に必ず確認しておくと安心です。
相続放棄の場合は専門家が担当する
相続人が相続を放棄すると、その人に遺品整理の義務はなくなります。
この場合、次順位の相続人が整理を引き継ぎますが、全員が放棄した場合は「相続財産清算人」が家庭裁判所で選任されます。
相続財産清算人は、遺産を管理し清算するための専門家で、弁護士などがその役割を担うことが多いです。
相続人がいない場合でも安心して進められるよう、専門家の力を借りて対応するのが良いでしょう。
遺品整理業者に依頼する5つのメリット
遺品整理業者にお願いすると、時間や体力だけでなく、心の負担も軽くしながら整理を進めることができます。
供養や買取、相続の相談まで幅広くサポートしてもらえるのも安心です。
作業が短時間で終わる
業者に依頼することで、遺品整理の作業を短時間で終えられます。
荷物の量に合わせて必要な人数を手配し、効率よく作業を進めるため、一軒家でも1日から2日程度で完了することがほとんどです。
遺族だけで行うと数日から数週間かかる場合もあり、遠方に住んでいる場合は移動の負担も加わります。
特に、賃貸物件では遺品整理が長引くと家賃が発生し続けるため、早く終わらせたい場合に業者のサポートは大変役立ちます。
心身の負担を軽減できる
遺品整理では、大型家具や家電の運搬や膨大な量の仕分けなど、体力を使う作業が必要になります。
さらに、故人の思い出の品に触れることで感情的な負担を感じることも多く、心理的なストレスが大きい作業です。
業者に依頼すると、一連の作業を全て任せられるため、体力的・精神的な負担を軽減できます。
経験豊富なスタッフが遺族の気持ちに配慮しながら進めてくれるので、安心して作業を任せられるのもメリットです。
買取サービスで費用を抑えられる
遺品整理業者の中には、骨董品や高価な家具、家電などを買い取ってくれるサービスを提供しているところがあります。
価値がある品物を専門の知識で査定し、その場で買い取ってもらえるため、買取金額を整理費用に充てることも可能です。
遺族だけでリサイクルショップに持ち込むのは大変な作業ですが、業者に依頼することで手間を省きながら効率よく整理を進められます。
また、買取可能な品物が多い場合、費用を大幅に抑えられることもメリットです。
遺品の供養も任せられる
遺品整理業者では、仏壇や神棚、人形などの供養が必要な品を適切に扱うオプションサービスを提供している場合があります。
故人が大切にしていた品物はただ廃棄するだけではなく、適切な供養が求められることも多いです。
業者は供養に必要な知識を持ち、提携している寺院や神社での供養手配も行ってくれます。
自分たちで供養方法を調べる手間が省けるため、安心して故人の品を任せることができます。
相続や空き家の相談も対応可能
遺品整理を終えた後、故人が住んでいた家や土地をどのように扱うか悩む方は多いです。
遺品整理業者の中には、相続や空き家の売却、リフォームに関する相談に対応しているところもあります。
専門的な知識を持ったスタッフが親身に相談に乗ってくれるため、相続手続きや空き家の活用方法など、整理後の課題をスムーズに進められます。
相続の複雑な手続きに不安がある方や、空き家の管理に困っている方にも頼れるサービスです。
遺品整理の法律面における注意点
遺品整理を進める際には、品物の売却や廃棄、リサイクルに関して守らなければならない法律があります。
それぞれの手続きにあわせて必要な許可や対応を確認しておくことが大切です。
遺品を売却する際には古物商許可が必要
遺品整理で出てきた品物を売却する場合、法律上「古物」として扱われます。品物を売買するには、古物商許可を取得している業者に依頼する必要があります。
古物商許可がないまま取引を行うと、法律に違反する可能性があります。古物商許可を持つ業者は、品物の適正な取り扱いができるため安心です。
業者を選ぶ際には、古物商許可を持っているかどうかを確認しておくとよいでしょう。
不用品の廃棄には市区町村の許可が必要
遺品整理で不要になった品物は、家庭系一般廃棄物として扱われます。
業務の一環として運び出したり処分したりするには、市区町村からの一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。
一般廃棄物収集運搬業許可がない場合、廃棄物処理法に違反する可能性があるため注意が必要です。
廃棄物処理の際には、許可を取得している業者に依頼することで、安心して作業を進められます。
家電製品の処分は家電リサイクル法に従う必要がある
テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電製品は、家電リサイクル法に基づいて適切に処理しなければなりません。
家電製品をそのまま捨てることはできず、指定されたリサイクル方法を利用する必要があります。
法令に従った処分が求められるため、家電製品の処理に詳しい業者に相談するのがおすすめです。
リサイクルを通じて資源を有効活用し、環境にも配慮した対応が可能になります。
遺品整理を円滑に進めるための5つのコツ
遺品整理をうまく進めるには、事前に家族で話し合ったり、準備をしっかり整えることが大切です。
工夫を取り入れることで、負担を減らしながらスムーズに整理を進めることができます。
相続人全員で丁寧に話し合う
遺品整理をスムーズに進めるためには、相続人全員で丁寧に話し合うことがとても大切です。
誰がどの遺品を引き取るのか、どのような手順で進めるのかをしっかりと決めておけば、後々のトラブルを防ぐことができます。
特に、思い入れのある品や高価な品については、全員が納得できる形を目指しましょう。
また、直接会えない場合でも、オンライン会議や電話を活用するなど、全員の意見を共有できる工夫が必要です。
必要なものと不要なものを丁寧に仕分ける
遺品整理では、必要なものと不要なものを分ける作業が重要なポイントになります。
一つ一つの品に目を通し、思い出の品や重要な書類は大切に保管し、それ以外のものは廃棄や寄付を検討しましょう。
仕分けを進める際は、段ボールやラベルを用意しておくとスムーズです。家族全員で話しながら整理を進めることで、思い出を共有する機会にもなります。
判断に迷う品物があれば、少し時間をおいて相談しながら進めると良いでしょう。
貴重品や重要書類を慎重に探す
遺品整理を始める際には、まず貴重品や重要書類を探すことから始めましょう。銀行通帳や権利書、保険証書などは、後々の手続きに欠かせないものです。
収納家具や引き出しだけでなく、意外な場所にも保管されていることがあるため、丁寧に確認することが大切です。
見つけた書類は専用のファイルや箱にまとめておくと管理がしやすくなります。不明な点がある場合は、専門家に相談して正確な情報を把握しましょう。
専門業者と連携して進める
遺品整理が大規模になりそうな場合や、物理的に整理が難しい場合は、専門業者に依頼することも検討してみましょう。
業者は経験豊富で効率的に作業を進めてくれるだけでなく、買取や供養の手配までサポートしてくれることが多いです。
また、業者と家族でコミュニケーションを取りながら整理を進めると、遺族の希望に沿った形で進めることができます。
信頼できる業者を見つけるためには、事前に口コミや資格の有無を確認するのがおすすめです。
計画的なスケジュールを立てる
遺品整理は、計画的に進めることで負担を減らすことができます。
まずは整理にかかる時間を把握し、全体のスケジュールを作成しましょう。四十九日法要や賃貸物件の退去期限など、期限がある場合は特に注意が必要です。
一日の作業量を無理なく設定し、家族や業者と連携しながら進めると安心です。
スケジュールを共有することで、全員が同じゴールに向かって進めることができ、スムーズな遺品整理が実現します。
まとめ
遺品整理は、故人の想いを大切にしながら進める必要がありますが、同時に家族や関係者の負担を軽減する工夫も大切です。
相続や法律面での確認、家族間での話し合い、業者の活用など、それぞれの状況に合った方法を取り入れることで、スムーズに進められます。
無理のない形で作業を進めながら、故人との思い出に向き合う時間を大切にしてください。
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