遺品整理業者の選び方.信頼できるポイントと注意点について解説2024.07.29
遺品整理業者とは、亡くなった方の遺品を整理し、遺族に代わって片付けを行う専門業者です。遺品の仕分け、貴重品の捜索、不用品の処分などを行います。
業者選びの際には、遺品整理士という資格を持つスタッフが在籍しているか、訪問見積もりを実施しているかなどのポイントを確認しましょう。信頼性の高い業者を選ぶことで、故人の大切な品物を適切に扱ってもらえます。
遺品整理業者とは?
遺品整理業者とは、亡くなった方の遺品を整理し、遺族に代わってその片付けを行う専門業者です。遺品の仕分け、貴重品の捜索、不用品の処分などが含まれます。
具体的には、遺品の中から貴重品、通帳や不動産権利証、印鑑などの重要なものを探し出し、必要なものと不要なものを区別して整理します。一般的な残置物撤去業者とは異なり、遺品整理業者は、相続手続きに必要な品を適切に取り扱うことが求められます。
遺品整理業者に依頼すると、故人が残した写真やアルバムなどを事前に伝えておけば、処分することなく大切に保管してくれます。業者によってはハウスクリーニングや遺品の供養、お焚き上げ、不用品の買取などのサービスも提供しています。
遺品整理士という資格を持つスタッフが在籍している業者もあり、遺品整理に関する専門知識を持つことを証明します。信頼できる業者を選ぶ際には、資格の有無が判断材料の一つとなります。
遺品整理業者に依頼することで、故人の大切な品物が適切に扱われ、ご遺族が安心して遺品整理を進めることができるのです。
優良な遺品整理業者の選ぶための5つのポイント
優良な遺品整理業者の選ぶための5つのポイントを紹介します。
●遺品整理士が在籍している
●訪問見積もりを実施している
●見積書は明瞭に記載されている
●丁寧な対応を心がけている
●必要な許可・届出が行われている
遺品整理士が在籍している
遺品整理士とは、遺品整理の専門知識と技術を持った資格保持者です。一般財団法人遺品整理士認定協会が発行しており、遺品整理の作業や心得について2ヶ月ほどの講座を受講した後に取得できます。
遺品整理士の資格を持つ業者は、非常に信頼性が高く、遺品整理に関する専門知識を持っているため、安心して依頼できます。遺品整理士が在籍している業者であれば、遺品の取り扱いや処分方法に関しても、適切なアドバイスが受けられます。
訪問見積もりを実施している
遺品整理業者を選ぶ際には、訪問見積もりを行う業者を選びましょう。訪問見積もりとは、実際に家の状況を確認してから見積もりを提示する方法です。
電話やメールだけで見積もりを行う業者は、実際に現物を確認しているわけではないことから、後日追加請求される可能性もあります。訪問見積もりを行うことで、正確な作業内容と費用が確認でき、予期せぬ追加料金を避けることができます。
見積書は明瞭に記載されている
見積を行った際には、見積書の内容が明瞭であるかを確認しましょう。
具体的には、作業内容や料金の内訳が詳細に記載されているかをチェックします。「作業一式」といった曖昧な記載ではなく、どの作業にどれだけの費用がかかるのかを明示している業者が望ましいです。
見積もりに家具の処分費用や買取価格が明記されていると、後々のトラブルを避けることができます。
丁寧な対応を心がけている
電話や見積もりの際の対応が丁寧な業者を選びましょう。電話応対の言葉遣いや説明の丁寧さ、服装の清潔さなども重要なポイントです。
実際に現場を訪れた際に、スタッフが礼儀正しく、丁寧に対応してくれるかどうかをチェックしましょう。また口コミや評判も確認し、実際に利用した人の評価を参考にすることもおすすめです。
必要な許可・届出が行われている
遺品整理業者が適切な許可や届出を持っているか確認しましょう。例えば、不用品を処分するには「一般廃棄物収集運搬許可証」が必要です。適法に廃棄物を処理できるため、安心して依頼できます。
遺品整理に関する特定の資格や許可を持っているかどうかを事前に確認することで、信頼性の高い業者を確実に選ぶことができます。
遺品整理業者のサービス内容について
遺品整理業者は、故人の遺品を整理し、ご遺族の負担を軽減するさまざまなサービスを提供します。遺品の仕分けや不用品の処分、供養、特殊清掃、そして部屋の清掃と原状回復など、多岐にわたる作業を専門的に行います。
遺品の仕分けと分類
遺品整理業者は、遺品を手元に残す品、形見分けの品、処分する品に丁寧に分類します。
例えば、写真や手紙は思い出の品として大切に保管されます。一方で、使用しなくなった家具や家電は処分されます。
ご遺族と一緒に一品ずつ確認しながら仕分けを行うため、大切な書類や貴重品も見逃しません。
不用品の処分と買取
遺品整理業者は、不要になった物品の処分も行います。ただし、むやみに廃棄するのではなく、商品として利用価値が残っている品物は買取も可能です。
例えば、まだ使える家電や家具は遺品整理業者が買い取ることで、依頼費用が軽減されることもあります。想定していた費用を下回る可能性もあるため、経済的な負担を抑えられるでしょう。
遺品の供養
遺品の中には、処分するには心苦しい品物もあります。遺品整理業者は、そういった品物を供養するサービスを提供しています。
例えば、故人が愛用していた日用品や人形などは、お焚き上げや読経による供養を行うことができます。ご遺族の心の安らぎを提供しながら、故人とのお別れを丁寧にサポートします。
特殊清掃
遺品整理業者は、孤独死や事故現場などの特殊清掃も行います。
例えば、遺体が発見されるまで時間が経過している場合、部屋には体液や臭いが残ります。業者は専門的な装備と技術を用いて、徹底的に清掃し、部屋を元の状態に戻します。ご遺族が安心して再利用できるように配慮します。
清掃と原状回復
遺品整理が完了した後、部屋の清掃や原状回復も行います。例えば、壁や床の汚れを取り除き、家具の移動による傷を修復します。そして部屋が再び使用できる状態に整えられます。
特に賃貸物件の場合、退去時に必要な原状回復作業も含んで作業できることから、ご遺族の負担を軽減します。
遺品整理業者の実際の事例を紹介
遺品整理業者の実際の事例をご紹介します。間取り・作業日数・作業人数・実際の作業の流れなど、具体的に記載していますので、ぜひ参考にしてください。
狭い道路での遺品整理作業もスムーズに完了
作業現場 | 東京都世田谷区 |
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間取り | 2LDK |
作業日数 | 1日 |
作業人数 | 5人 |
一戸建てにて、狭い道路沿いの遺品整理を行いました。作業人数は5人で、約5時間かかりました。狭い道路により大型トラックの使用が難しかったため、近隣の方々に協力をお願いしました。周囲への配慮を怠らず、家具類や日用品を2tトラック3台分搬出しました。結果として、効率的かつ安全に作業を終えることができ、依頼主からも感謝の言葉を頂きました。
鍵をお預かりして立ち会い無しでの遺品整理
作業現場 | 東京都新宿区 |
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間取り | 1LDK |
作業日数 | 1日 |
作業人数 | 4人 |
マンションにて、遠方に住む依頼主のために鍵を預かり、お客様の立ち会いなしで遺品整理を行いました。作業人数は4人で、4時間かかりました。事前に依頼主の要望を聞き、洗濯機やエアコンなどを含む大型家具を2tトラック1台分回収しました。後日、依頼主が確認した際も満足していただきました。
難しい搬出条件にも対応
作業現場 | 東京都練馬区 |
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間取り | 3LDK |
作業日数 | 2日 |
作業人数 | 8人 |
一戸建てにて、搬出が難しい場所での遺品整理を行いました。作業人数は8人で、2日間にわたって実施しました。
整理する品数が多く、家具や家電、日用品など大量の回収品がありました。近くに大型トラックを停めるスペースがなかったため、離れた駐車場に停め、小型トラックで荷物を運搬する必要がありました。
そのため通常の作業よりも時間と労力がかかったものの、計画的に作業を進めた結果、全ての遺品整理を無事に完了することができました。
大量の遺品整理にも迅速に対応
作業現場 | 神奈川県川崎市 |
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間取り | 4LDK |
作業日数 | 1日 |
作業人数 | 7人 |
マンションにて、大量の遺品整理を最短で対応しました。作業人数7人で、12時間かかりました。依頼主は早急な対応を希望され、即日契約後に作業を開始しました。
家電や家具、代々受け継がれた品などを仕分け、2tトラック1台と軽トラック1台分回収しました。迅速かつ丁寧な作業で、依頼主も満足されました。
貴重品や思い出の品も丁寧に対処
作業現場 | 埼玉県和光市 |
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間取り | 4LDK |
作業日数 | 1日 |
作業人数 | 7人 |
一戸建てで、収納棚や日用品の遺品整理を行いました。作業人数7人で、6時間かかりました。依頼主が残しておきたい物を事前に取り分けており、不用品回収がメインとなりましたが、貴重品や思い出の品が取り忘れないように確認しながら丁寧に作業を進めました。
衣類や収納棚を2tトラック1台分回収し、清掃まで完了しました。依頼主も安心しており、大変喜んでいただけました。
まとめ
遺品整理業者を選ぶ際には、遺品整理士の在籍や訪問見積もりの有無、見積書の明瞭さ、丁寧な対応、必要な許可の確認などが重要です。
信頼性の高い業者を選ぶことで、故人の大切な品物が適切に扱われ、遺族が安心して遺品整理を進めることができます。
適切な業者を選ぶために、ポイントをしっかり押さえ、口コミや評判も参考にして信頼できる業者に依頼しましょう。